講堂

旧校舎敷地の南側にあり、現在でも学校行事やイベントで使われる講堂は校舎1階、南側の渡り廊下からも連絡している。


講堂の正面玄関。

児童は渡り廊下、来賓・保護者はここから と分散も可能。

 

渡り廊下。

此処をわたると校舎1階南側に出る。

 

けいおん!アニメ劇中でも渡り廊下は出てきた。

 

校舎南側から講堂を望む。

改装工事が行われる以前は校舎側・講堂側ともに2段前後の階段があったという。

 

ステージ方向に向かって緩やかに傾斜し、300人以上が座れる固定式の長椅子が設置されたフロア。独特な窓は現在でも開閉ができる。

 

現在でも「京アニ音楽祭」や「けいおん!キャラのお誕生日会」、

 豊郷小学校の行事で使われる。

  

写真左端の黒いのは豊郷小学校所有のグランドピアノ。

写真左上の額縁は現在も歌われている豊郷小学校の校歌。

そう。この講堂は現役の学校施設なのである。

そこを見学させていただいている。敬意を払って・・・

5人または6人がけのいすが4列、16客並んだフロア。

大人が座るにはきついが、小学生くらいなら余裕で座れる。

1階席は小学生、2階席は保護者と座席を振り分けることができる

 

大規模改修前はもう少し椅子の数が多かったと推測される。

2階席の一番奥からの俯瞰。

1階席の緩やかさに対し、2階席は急角度。

手すりも安全を考慮して2段になってはいるものの、

それでも恐怖を感じるのではないだろうか。

豊郷小学校旧校舎の設備の1つでもあった「スチーム暖房」。

講堂にももれなく設置されていた。

 

床から伸びるパイプと壁の固定用金具がその名残。

 

現在では床置き式のエアコンが設置されている。


校舎1階・2階のページでも何度か出ていた「スチーム暖房」の文字。その暖房の熱を作るのはどこでやっていたのか。

取り壊された場所でやっていたのかと言うとそうではありません。現在もひっそりと残っています。

 

学校敷地外、新校舎の敷地の脇に出てきました。

豊郷駅から幼稚園の角を曲がって来た場合、

最初に見えるのが講堂なのですが、そこの裏側になにやら扉が。

 

扉を拡大してみましょう。

 

「暖房ボイラー室」

 

そうです。この扉の中で校舎の暖房の熱を作っていたのです。

地下にあるこのボイラー室は、水はけが悪く高頻度で水没していたそうですが、ボイラー自体は水没にも耐え、戦争が激化し校舎の

暖房装置が供出されるまで校舎を暖め続けていました。

 

講堂を作る途中でボイラーを搬入・設置したため、戦時供出の際に搬出されず、現在でも残っている。

講堂裏手でひっそりと残るボイラー室。

その場所は現在使われている校舎の敷地に隣接するため、

ボイラー室の扉まで向かうことはできませんが、当時の最先端技術があったことを残す重要なものであったことが伺えます。

 

写真は講堂のステージ裏通路の窓から見下ろしたもの。

コンクリート製の階段、桟のような金属物、薄暗い踊り場スペース。

この真下にボイラー室の入口があるとのコト。

 

ボイラー室はさまざまな問題があり、見学ツアーでも公開していません。

 

 

この非公開エリアも豊郷町観光協会の方と取材にこられていた新聞社の方のご好意により写真を

撮影させていただくことができました。この場をお借りして御礼申し上げます。  

 

非公開エリアの見学申し込みは豊郷町観光協会ホームページまで!